埼玉県川口市のMさん邸では、大工さんの仕上げ工事が進められています。

木造3階建てのこの住宅では、1階と2階の壁仕上げにラワン合板を貼ります。

まずは、合板の規格サイズ910mm×1820mmを大工さんに縦に割いてもらい、455mm×1820mmとしてもらいます。

40枚程度となった合板を、目地3mmとりながら、互い違いに貼ってもらいました。

互い違いにすることで、大工さんの仕事の逃げもきき、結果的に美しい壁面に仕上がりました。

ラワン合板には、あらかじめクライアントと共に柿渋を塗っています。

柿渋は京都より取り寄せており、1リットルで2,400円(送料・税込み)程です。

これを水で3~5倍希釈して、2回コテ刷毛で塗りました。

作業としては1時間程度でした。

柿渋は日本古来より、住宅の外壁木部、和傘、箕など雨に濡れる箇所に使用されています。

酸味の効いた独特の匂いはありますが、時間共に色合いが柿色に変化する深みのある塗料です。

クライアントが塗った壁が、時と共に住居に調和するようになれば良いと思います。