山梨県の身延町にて、100年以上続く古民家の再生計画の相談を受けました。
富士宮市より車で小一時間。
下部温泉郷を抜け、山間の集落に古民家はありました。

集落風景

まずは平屋建ての大きな屋根が目につきます。
重心が低い、どっしりと安定感のあるプロポーションです。

内部は黒々とした太い柱、梁、桁で架構が成り立っていました。
構造的にはビクともしない安定感があります。

内観

壁は土壁、屋根は茅葺の上に板金を葺いています。
雨漏りなど、目立った被害はありませんでした。

床は水廻りは土間、リビングなどの生活スペースは板張り。
一部リフォームがされていましたが、畳の経年劣化が目立ちました。

外観

お施主さんは相続により、この古民家を受け継いだそうです。
別荘や賃貸も含めて、何とか再生していきたいと希望しています。

長期のプロジェクトになりそうですが、行方を見守っていきたいと思います。

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