伊豆の国市の韮山反射炉を訪れました。
2015年に、明治日本の産業革命遺産として世界遺産に登録されました。
外壁がコールテン鋼(赤錆)で覆われたガイダンスセンターなど、資料の保存・展示環境が整備されています。
反射炉は、天領である伊豆韮山の代官・江川太郎左衛門(36代・英龍・坦庵)により建議され、建設が進めまれました。
幕末の黒船来航に伴い、国防意識が高まり、品川台場に配備する大砲鋳造を目的としています。
石積みの炉内はアーチ形状となっており、燃料の木材を焼いた熱が内壁を反射し、銑鉄を集中して溶かします。
煙突効果により、酸素が供給され、燃焼が維持される仕組みです。
太郎左衛門(英龍)は、完成した反射炉や大砲を見ることなく永眠しました。
しかしその志は次世代に受け継がれ、現代にも燦然とした姿を残してくれています。
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