サイバーエージェント社長、藤田晋氏の『渋谷ではたらく社長の告白』を読みました。

藤田氏の起業から、上場までの物語です。

内容で特に面白かったのは、週に110時間労働を目標に掲げたことです。

平日5日間は朝9時から深夜2時まで、土日は12時間ずつ働く・・・。

起業時のハードワークぶりが伺えます。

「長時間働けばいいってもんじゃない」という指摘に対しては、藤田氏なりのセオリーを持っています。

いわく、「始めたばかりの会社は取引もまだ少なく、はっきり言って暇なのだ」と。

「しかし、長時間働くことが決まっている為、あまった時間で顧客見込みリストを作成したり、新規プランを練ったり、苦手な技術や経理に対する勉強をしたり・・・」。

それらを全てこなしているうちに、業績が伸び、新規事業が生まれ、やがて本当に忙しくなっていくのだと。

ハードに長時間働くのを、先に決めることにより、仕事の好循環が生まれていく・・・、というのです。

直感を大切にし、物事の決断が素早く、更に圧倒的な仕事量をこなす。

ベンチャースピリッツに溢れ、刺激に満ちた著書でした。