高知県高知市の沢田マンションを訪れました。
こちらは故・沢田さんご夫妻が、一からマンションをセルフビルドしたことで有名です。

1階の店舗

以前、『沢田マンション物語』という本を読みました。
鉄筋の加工やコンクリートの打設、資材搬入など全てセルフビルドであることを知り、いつか見てみたいと考えていました。
今回、四国の建築視察旅行で、1泊する機会を得ました。

ロゴ

建物の規模は5階建て+屋上+地下、構造は鉄筋コンクリート造。
用途は地下駐車場、1階に店舗、2階~4階が賃貸、5階はオーナーハウス、屋上には畑など。

スロープ

基本階段で上り下り出来、1階から4階までは車も通れるスロープで繋がっています。
所々に植物が自生し、手造りのせいかどこか温かみを感じます。

手造りの大型クレーン

上階には手造りのクレーンや防水施工された池などが、本当にそのままの姿残っていました。

4階の池
外観

ここはセルフビルドによるもの造りの夢の跡、夢の塊です。
各階の階高や廊下幅などの寸法がヒューマンスケールな為、全体のプロポーションが柔らかく感じました。
CADで図面を描かない時代の、手探りのなんとも言えない伸びやかな建物です。

「思い出が増えるほど、コストが下がる」 セルフビルドな家づくり