建築家・中村好文さんの『暮らしを旅する』を読みました。

まず、本のサイズと装丁が可愛らしい。
正方形、両手に納まるフィット感。

ル・コルビジェの『モデュロール』を少しだけ大きくしたような。

ル・コルビジェ 『モデュロール』

手で触るだけでも、何か癒される気がします。
この手の本は、所有して本棚に並べておくだけでも良い感じです。

内容は、40編ほどの短いエッセイと写真。
洗濯物に会いにヴェネツィアを訪れたり、愛用の丸メガネのこと、卵形の小石拾いのこと、本の装丁のこと、映画の話、アジのたたきの話、落語の話…などなど。

ゆっくり、ほっとしながら読み進めます。
「がらくたは投げ捨ててしまえ、ただ必要なものだけを積み込んで、生活の舟を軽やかにしたまえ」
旅や生活の達人の頭脳が垣間見れる、美味しい1冊です。

「思い出が増えるほど、コストが下がる」 セルフビルドな家づくり